出版メディアと言った事業会社であるDPGが、なぜ、エンジニア組織を内製化し、技術面での卓越性を目指すのか?
答えは簡単です。それは、エンジニア組織、開発力、技術力が、私たちにとってコア・コンピタンスになる、コア・コンピタンスにしなければいけないと言う、トップの強い意志があるためです。
通常、事業会社は、その会社の本業の部分を内製化し、システム開発などは「餅は餅屋に」という考えで外注に依存しています。私たちであれば、書籍などのコンテンツ、サブスクリプションや番組の制作が本業ですが、DPGの本来の強みは、制作よりも、そのマーケティングや販売、流通にあると考えています。WEBマーケティング、WEBでの情報配信には、それを実現する技術力が必須です。
そのため、エンジニアリングを、DPGのコア・コンピタンスにしなければいけない、10年かけてでも強いエンジニア組織を内部に持つことが必須だと考えました。
内部に強いエンジニアチームを作ることで、開発・実現のスピードは10倍では足らないくらいのインパクトがあります。
それは、クライアントや顧客のニーズを10倍以上のスピードで捉えることができ、事業の問題解決も10倍以上のスピードで実行できることを意味します。
DPGでは、常に、新しい技術を取り入れて、実験していこうという基本姿勢があります。これは、企業文化に基づくものでもあり、行動規範に「素早く実験と改善を繰り返す」という項目があるくらいです。
そのため、新技術を極めて積極的に取り入れようとしています。短期的な、不便さ、非効率性、費用対効果の悪さなどがあったとしても、新しい技術を取り入れることで、長期的に、技術の強い組織を作ろうとしているからです。
例えば、多くの会社にとって避けられがちな、新技術、新ツール、そして最も負担が大きな新言語への入れ替えなどはその一つです。
エンジニアでない方には分かりづらい話ですが、プログラミング言語というのは、常に、新しいものが生み出されています。しかし、既存のシステムは、昔の言語で構築されているため、新しい言語に置き換えるというのは、「全部、壊して、作り直し」のようなことになります。当然、どんなリスクがあるか分からないし、現状、上手く動いているものなので、変える必要などあるのか?と、特に非エンジニアの多い経営層は考えてしまいます。しかし、私たちは、将来の開発のしやすさやスピード感を考えて、積極的に新技術へのシフトを行っています。
実際に、ここ7~8年の間で
などを実施してきました。エンジニアでない方には分かりづらい話かもしれませんが、例えば、外国語で言えば、元々、英語を公用語にしていたが、それをフランス語に変えて、それも古くなると思い、さらにドイツ語に変えて、といった変化を、この短期間の間でおこなったと言えばイメージがつきやすいのではないでしょうか。(DPGの公用語は日本語です^^;)
また、シリコンバレーのトップIT企業から、リード・エンジニアを招聘し、DPGの技術力を底上げする指導をしてもらったり、開発体制も、まずは外部からコーチを招聘し、アジャイルを教科書通りに取り入れて、それを自社の文化にあったカスタムをしながら進化させてきたり、といった、組織面、ソフト面での改善も進めてきた結果、大手IT企業やスタートアップなどにも、全く引けを取らないスピードと品質を担保することができています。
私たちは、新時代のメディア企業として、常に、最適な技術をもって、クライアントの良質な知識、良質な情報を、広く流通させることを、追求し続けています。
そのため、エンジニアリングとマーケティングを、DPGのコア・コンピタンスにするのは、10年単位の目標です。Amazonが書店から、テクノロジー企業に変貌したように、私たちも、10年20年単位で、技術投資を続け、日本を代表するテクノロジー企業になることを目指しています。